各国に大規模な規制緩和の動き | The Great Voyage Times

各国に大規模な規制緩和の動き

[Notos 25日 Ubiq]オスマントルコの地中海進出により各国が大海原に目を向け始めてから、はや一年になろうとしている。当初は海に慣れない民間人のために様々な規制を設けていた各国だが、熟練した航海者が増えるに従って徐々に規制緩和を行ってきた。しかし未だに余計な規制が多く、実に不自由な思いをしている航海者たちが多い。


 その最たるものが、「指定港以外への立ち入り禁止措置」、「艦艇指揮系統規制法」だ。


 未だ海図には記されていないものの、インドよりはるか東には「マラッカ海峡」と呼ばれる島しょう地、またカリブより西には巨大な大陸が存在していることが確認されている。しかしながらそこに存在する未知の民族との接触は政府により堅く禁じられ、航海者たちはその不思議な建築物を遠くから眺めるしかなかった。


 また一年前までは、人間の心身状況が長期間の航海によってどのような影響を及ぼされるかが明らかになっておらず、特に低賃金の下級船員による反乱の恐れが非常に大きかった。そのため船長は指揮系統を一元管理することにより反乱を未然に防ぎ、不意の事態に対処する必要があった。しかしこれは船長一人に重い責務を負わせることとなり、長期間の航海が難しくなるなどの影響があった。


 この二つの規制を緩和し、新たな交易地の開拓、副官などの配置を出来るようにする声は以前から多かったが、ここにきて各国で大規模な規制緩和が行われる見通しであることが明らかになった。その内容については近日中に正式に発表される見込みだが、Times社はさる消息筋より概要を入手した。これによると新たに17の港が民間に開放される他、船に副官を最大2名まで配置できるようになるとのこと。内容の正確性は保証できないが、もしこれが現実のものとなるならば、航海者たちは更に遠く、更に速く大海原を駆けめぐることが出来るようになるだろう。



(謝辞:大規模MMO板 本スレ290 397氏)