カサブランカとは何か
[Notos 25日 Ubiq]通算して七度目になる大海戦に際し、イスパニアのタベラ枢機卿はカサブランカを「悔恨の地 」と称した。悔恨は「自分のしたことをくやみ残念に思うこと 」。イスパニア人にとって「カサブランカ」とは、単に地名を意味する言葉ではないのだ。
オスマントルコの圧力により、大国がこぞってインドへの航路を模索しはじめた半年前。トルデシリャス条約 により着々とインド航路の地盤を固めつつあったポルトガルに対し、カリブ航路の開拓に難航していたイスパニアは、起死回生の策としてアフリカ航路の玄関であるカサブランカに侵攻した。海を舞台とした会戦、史上初の大海戦である。
戦力的にはポルトガルが僅かに有利。それでも洋上での大規模兵力の交戦がどのようになるのか、誰にも予想することは不可能だった。北方で着々と軍備増強を行いつつあったイングランド、そして未だ雌伏にあった通称新三国が見守る中行われた戦闘は、古来の陸上兵法が洋上でも通用することを証明した。「攻撃側は守備側の三倍の兵力を要する」。攻者三倍の法則 だ。
「カサブランカを思い出せ」。それが彼らの合い言葉となった。市内インフラの強化、カリブ航路の開拓、新兵器マスケット銃の量産化。海戦による疲弊をものともせず、イスパニアは辛抱強く富国強兵策を続けてきた。一時は三国中再弱と云われてきた国力は次第に力を取り戻し、カリブ海方面を完全に制圧。西地中海とインド方面にも強い地盤を持つようになってきた。
機は熟した。イスパニアは、「カサブランカの悪夢」に立ち向かう。
六度の海戦を経て、その戦法はほぼ固まりつつある。通称「青ゾーン戦法」と、「大艦巨砲主義」だ。青ゾーン戦法は元々戦力の低いイスパニアが大敗から逃れるために編み出した「奇策」だが、自らこれを条約で禁止するよう働きかけるほどイスパニアは自信に満ちていた。兵力はほぼ互角。艦艇もほぼ同レベルが揃い、一日目から一戦一戦が全体の優劣を動かすほどの激戦となった。戦術も闇雲に目標都市に突撃するスタイルがほぼなくなり、一定の艦隊群が各地で激突するという大局的な動きを見せた。そのため一部には軍勢の崩壊が見られたものの、全体を通してはほぼ互角の戦いが続いた。
結果としては、一国で葡蘭仏の三国を相手にすることになったEurosでは敗戦したものの、その差も僅か8%。西仏伊Vs葡蘭と最大5カ国での戦いを繰り広げたZephyrosでは、史上初となる引き分け。そして西仏Vs葡蘭となったNotosでは、ほんの2%ながらも、優勢的勝利を奪い取った。
国家間勢力の均衡を歓迎する声もあるが、イスパニア、そしてポルトガルにしても、とても満足の行く結果ではなかったに違いない。特に「カサブランカの悪夢」からの脱却を目指したイスパニアにとってみれば。しかしあれから半年。新三国の台頭、国家間連盟の締結と、時代はかなり様変わりしている。「カサブランカの悪夢」は姿形を変え、いつどの国を襲うとも限らない。両国はこれまで以上に富国強兵策と外交努力を続けることを表明した。北方には強大な軍事国家、イングランドが控えている。
■第七回大海戦最終結果 (10/21.22.23) 攻撃国:イスパニア (大規模MMO板より
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1鯖:西__ 対 葡蘭仏 カサブランカ (リスボン沖&ジブラルタル海峡)
2鯖:西仏伊 対 葡蘭_ カサブランカ (リスボン沖&ジブラルタル海峡)
3鯖:西仏_ 対 葡蘭_ カサブランカ (リスボン沖&ジブラルタル海峡)
・1鯖 Euros
1日目 西 149 vs 098 葡 MVP:63
2日目 西 120 vs 144 葡 MVP:29
3日目 西 116 vs 220 葡 MVP:42
・2鯖 Zephyros
1日目 西 044 vs 057 葡 MVP:40
2日目 西 069 vs 075 葡 MVP:30
3日目 西 094 vs 075 葡 MVP:28
・3鯖 Notos
1日目 西 073 vs 065 葡 MVP:22
2日目 西 093 vs 085 葡 MVP:44
3日目 西 105 vs 101 葡 MVP:37
最終勝敗数
Euros 西 385 vs 462 葡 [46%:54%]
Zephy 西 207 vs 207 葡 [50%:50%]
Notos 西 271 vs 251 葡 [52%:48%]